■女性の脚がむくみやすい理由とは?
女性に多い悩みの一つに「むくみ」があります。
特に下半身では足にむくみが生じることが多く、重だるい感じがして非常にストレスになります。
「むくみ」は身体的に辛さを伴ったり、人によっては恥ずかしい思いをしたりするので避けたいものですよね。
この回では女性の脚にむくみが生じる理由について見ていきますので、ぜひ参考になさってください。
そもそも「むくみ」とは?
人間の体の60%以上は水分からできていて、何らかの事情で体内の水分バランスが崩れると細胞の周辺に異常に水分が溜まってしまうことがあります。
これがいわゆる「むくみ」となって視認されるわけですが、医学的にはこの状態を「浮腫」といいます。
むくみ(浮腫)は稀に病気によって引き起こされることもありますが、ほとんどの場合は病気以外の理由で起こるものなのでそれほど心配はいりません。
以下でむくみが起きる原因を見ていきます。
長時間同じ姿勢を保つ
立ち仕事やデスクワークなどで同じ姿勢を長時間続けていると、次第に下半身から心臓に血液を送り返す力が弱まります。
血液を心臓に送り返すポンプ機能としてふくらはぎの筋肉が重要な働きをしますが、この筋肉の伸び縮みがしにくくなることで血液を心臓に送り返す力が弱まってしまい、停滞した血液によりむくみが生じます。
塩分やアルコールの影響
塩分は水分を引き付け保持する作用があるので、塩分の濃い食事をすると水分過多となってむくみを生じさせやすくなります。
またアルコールを飲むと、その分解に水分が必要ですので無意識に水分を補充しようとします。
一気に補充された水分の処理が間に合わないと、むくみが生じてしまいます。
加齢による脚の筋力の衰え
血液を下半身から心臓に送り返すためにふくらはぎの筋肉が重要な役割を果たすのは前述のとおりですが、加齢と主に脚の筋力が落ちることによってポンプ機能が弱まり、むくみが生じやすくなります。
冷え
体が冷えると血液や水分の循環が悪くなり、むくみが生じやすくなります。
元々筋肉の量が少ない女性は冷えが生じやすく、冷え由来のむくみも生じやすいと言えます。
女性ホルモンの影響
女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの二種類がありますが、月経周期における黄体期と呼ばれる時期にはプロゲステロンの分泌が活発になります。
プロゲステロンは水分を溜め込む性質があるため、この時期には体がむくみがちになります。
この時期には食欲も増すため、味の濃い物を多くとってしまうと塩分の影響でさらに水分を引き寄せ、むくみが生じやすくなります。
病気の影響
上で見たように、多くの場合は病気に由来しないむくみですので心配は要りません。
しかし心臓や腎臓などに病気があるとむくみが長期間取れず続いてしまうことがあります。
別の回でお伝えする、むくみの対策法を試してもなかなか症状が改善しない場合は一度診察を受けてみることをお勧めします。